ニュータウン側からみる高槻市
6/30は仕事を早く終えてから、高槻市日吉台へ。
ニュータウン側から高槻市を見てみようと思い。
しばらくうろうろした後、日吉台一番町の
新築戸建てが建ち並び、子どもたちが遊び回っている
一角の向かいにある、カフェ&レスト「マルセイユ」へ。
そこで興味深い話を数多く聞きました。
このお店は、もう31年営業しています。
開業当初は、このお店の目の前には公務員宿舎が
10棟建っていて、そこに住んでいる人たちが
常連客としてやって来ていたそうです。
大学教授が、無重力状態での実験をするために、
名古屋空港や千歳空港に出掛けていたり、
入国管理局の人が北朝鮮の拉致問題で忙しそうだったり、
気象庁の若い人が三宅島噴火の時に決死の覚悟で現地入りしたり、
郵政省の偉いさんの奥さんが、お店でサボっている
郵便局員をチェックしていたりと、色々面白かったそうです。
が、2011年に国家公務員宿舎の削減計画が発表され、
(約5.6万戸が削減された時に)ここも廃止されました。
その後何年間かはゴーストタウン状態でしたが、
2年ほど前から戸建住宅地として開発され、
140戸が建ち、若い家族が一気に増えたそうです。
そして日吉台四番町の宿舎跡地開発も、現在進んでいます。
宿舎の跡地はもともと第一種中高層住居専用地域で、
中層マンションの宿舎が建っていましたが、
再開発に先立ち、地元自治会主導で地区計画をまとめ、
第一種低層住居専用地域なみの土地利用としていました。
「だからお店が作れないので、うちが得したなという人もおるな」
店主はもともと、日本郵船で貨物船のパーサーをしていたそうです。
船長、機関士に次ぐナンバー3で、厳しい競争を勝ち抜き
得たポジションでしたが、コンテナ船主流の時代になり、
仕事に面白味がなくなったので、辞めてここを始めたのだそう。
お店の西側には、日吉台商店街があります。
かつては20〜30軒のお店があったそうですが。
今は金物屋と家電屋などが細々と営業を続けています。
名神高速道路に阻まれた限界立地なので、
一気に増えた新住民向けのお店ができても良さそうですが、
そのことには、誰も気づいていないかも知れません…