持続可能なニュータウンのために
昨夜のうめきたTalkin'About「持続可能なニュータウンをつくる」には、
21名の方に参加いただきました。
高松さんは、14年間の堺市役所生活のうち、
10年間ニュータウンの仕事に関わりました。
当時、千里ニュータウンでは団地の建替えが進み、
余剰地に民間マンションが建ち、人口が回復しつつありましたが、
泉北では今のままでは建替えは進まないと考えた高松さんは、
既存ストックを若い人たちが住みたくなる住宅に変えようと
団地の住戸2戸を1戸に改修する「ニコイチ」を、
市の側から大阪府住宅供給公社に働きかけて実現し、
また「泉北でやってみたいこと」を募集して、
住民が自ら様々なまちづくり活動を立ち上げる
「泉北をつむぐ まちとわたしプロジェクト」を立ち上げました。
特に後者では、70人ほどの住民さんが関わり、
12ほどのチームが生まれ、地域の雑誌を編集したり、
レモンを地域の特産品にしたり、農村部で農業を始めたり、
といった活動が始まりました。
続いて始まった大蓮公園のPark-PFIでは、
民間事業者がコーディネート役を担う形で
住民さんたちの活動を公園で展開できるようにしています。
「住民さんのやりたいことをやれるまで後押しをすると
市として覚悟を決めました」
許認可のハードルをクリアするために、
思いある行政職員が知恵を絞り、連携することで、
住民の“やりたい”が実現できる場を獲得していくこと。
それがニュータウンの中に“生きた場所”を創り出すための
大事なポイントだったということが、高松さんのお話から分かりました。