居場所の重要性と、中間支援組織の重要性
12/11(水)のうめきたTalkin'About「持続可能な居場所のあり方とは?」には、
25名の方にお集まりいただきました。
NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸(CS神戸)の事務局長・
飛田敦子さんは、大学時代にスウェーデンやタンザニアに留学し、
18年前に「NPO求人」で検索して、CS神戸に就職したそうです。
CS神戸は、阪神・淡路大震災をきっかけに「水くみ110番」からスタートし、
1996年から中間支援組織となり、現在は神戸市内の5ヶ所で活動しています。
CS神戸では、2010年から、居場所立ち上げ講座や居場所サミットの開催、
マップの制作、調査事業などを行い、これまでに100ヶ所近くの
居場所の開設・運営支援に携わってこられました。
CS神戸が居場所に注目する背景には、
地域において単身世帯化や集合住宅居住が進み、
孤独・孤立状態にある人たちが増えていること、
空き家や空き店舗が増えていること、さらに公共サービスの縮小により、
共助を充実させる必要がある、という課題意識があるそうです。
マンションの5階に住んでいて大きなゴミが出せない、
スマホの契約で不要なサービスまで入らされている、
LINEが使えない、セルフレジでの買い物が怖いなど、
高齢者が独り暮らしで経験している日々の不便は、
居場所でのつながりで解決できる可能性があります。
一方で、コストは誰がどう負担するのか、
持続可能性でネックになるのは何か、
どんな連携や協働の可能性があるのかなど、
居場所の運営において、多くの人たちが壁にぶつかります。
飛田さんは数多くの事例ご存知で、その運営について
類型化して把握されているので、とても分かりやすく
お話を伺うことができました。
参加者の中にも居場所を運営している方や、
これから始めようとされている方が多く、
千本ノックのような質問やご意見をいただきました。
飛田さんは大変だったと思いますが、みなさんにとっての
貴重な場をいただきました。
僕自身は、中間支援組織に蓄積されている情報やノウハウの可能性を、
大いに感じることができました。
“市民自治の実現において、中間支援組織が果たす役割”
サービスグラントの堀久仁子さんの時も感じましたが、
これはとても重要な視点だと思います。