喫茶「思いつき」へ
今朝は西出町にある喫茶「思いつき」へ。
「Port」取材のお礼にうかがい、
公演の招待状をお渡ししてきました。
4姉妹全員とはお会いできませんでしたが、
みなさんお元気そうでした。
「Port」には、喫茶「思いつき」は出てきませんが、
波止場の前にあった喫茶店が閉店を迎えるという
30年前の架空の話が出てきます。
以下、1/14の日記より。
ハーバーランドから少し南にある西出町に
「思いつき」という名前の喫茶店があります。
開業は昭和30年。店主の谷岡朗子さんが、
20歳の時に「思いつき」で母親と始めたお店です。
もともと父親が溶接の鉄工所をしていた場所で、
お店は2軒隣の船大工が作ってくれたそうです。
西出町には「神戸ドック」という船舶修理ドックがあり、
その周辺には、鉄工、木工、鋳物、ワイヤロープなど、
下請けの町工場が集積していました。
「思いつき」には、近所から珈琲の出前の注文が
ひっきりなしに入り、食事に行く暇もなかったそうです。
界隈には最盛期、20軒ほどのお店が、
喫茶店だけでも7、8軒があったそうです。
朗子さんは、7男7女、14人兄妹の四女で、
家族を養うため結婚せず、61年間、
このお店を守ってこられました。
今は4姉妹で、このお店を続けておられます。
お店では、昔の界隈の話、市電で女学校に通った話、
昭和42年にあった水害の話、震災の時の話など、
いろいろと伺うことができます。かつて界隈で働き、
常連だった方も、時折足を運ばれます。
ぜひお店が続いている間に、足をお運びください。
残念ながら、Walkin'Aboutを開催する2/4、18は
土曜日なのでお休みですが・・・
写真左より、四女・朗子さん、三女・満知子さん、
七女・晴江さん、五女・紀久恵さん。
喫茶「思いつき」神戸市兵庫区西出町1-2あたり。
平日朝6時から昼2時頃まで営業、土日祝休
※一昨年の朝日放送のロケで、西川きよしさんはここを
神戸港の「細雪」と表現されています。