社会を変える場づくり
昨日のうめきたTalkin'About「場づくりという冒険」には、
27名の方にご参加いただきました。
株式会社「ここにある」の代表取締役・藤本遼さんは、
大学を出てからNPOで働いておられましたが、
自分が暮らしている尼崎を面白くしたいとの思いから
尼崎でイベントを立ち上げ、2015年には、
市職員の江上さん、DIYパーツ販売店の足立さんとともに、
塚口さんさんタウンの空店舗を借りて
「amare」というスペースをオープンしました。
そこで様々なイベントを重ね、得たネットワークを活かして、
2016年からは年に1度、尼崎市内にある西正寺の副住職、
中平了悟さんと一緒に「カリー寺」を企画・運営。
2017年からは、それまで市主催で開催されていた
福祉イベントを、尼崎の障がい者支援NPOとともに
「ミーツ・ザ・福祉」としてリニューアルして
年に1度開催しておられます。
藤本さんの様々な活動の根底には、
自分や他人に思いやりを持って関わることができない、
大事なことを人任せにしてしまっている今の社会を変えたい、
一人一人が自分のものさしに従って生きられるようにしたい、
という強い思いがあります。
その思いが、多くの人たちに届き、
大きな動きを起こしているようです。
お話は参加者のみなさんも強く響いたたようで、
質問や感想が2時間近く続く展開となり、
なおかつその後にみんなで飲みに行きました。
僕は2016年に『つながるカフェ』という
場づくりについての本を出しています。
この本を書いた動機は、当時増えてきていた
コミュニティカフェの多くが、場づくりとしては
本質を欠いたものに僕には見えていて、
どうすれば場は立ち上がるのかを
きちんと言語化したい、というものでした。
その頃に場づくりの活動を始めていた藤本さんが、
今、ここまでの活動を形にしておられることに驚きます。
そしてこの5、6年に、社会全体の場づくりについての
リテラシーが格段に上がっているということにも
改めて気づくことができました。
僕もそろそろ、次の場づくりに着手します。
これからの時代のための場をどう作っていくか、
考えを深めていきたいと思っています。