ひとの心に寄り添うことができるメディア
5/21(火)のうめきたTalkin'About
「みんなでつくる住民参画放送局」には、
13名の方にご参加いただきました。
五島列島出身の三宅奈緒子さんは、
中2の時に芸能人になりたいと思い立ち、
高校を出て、福岡のタレント系専門学校に通い、
卒業後に大阪に来てタレント事務所に所属し、
ラジオの仕事に関わるようになりました。
そして縁あって、守口・門真の「FM HANAKO」と
尼崎の「FMあまがさき」のパーソナリティを務めることに。
まちで出会った人たちにインタビューをして、
番組内のコーナーで紹介したり、写真を撮って、
年に1回写真展を開催したりという活動を
長年続けてこられましたが、自治体の予算削減の影響から
結局はどちらの局も閉局という選択をしました。
三宅さんは「電波を止めるな」というグループLINEを立上げ、
仲間との話し合いを始め、2022年10月に一般社団法人を設立。
FMあまがさきからの電波の継承を進めるとともに、
寄付やスポンサーを募りました。
場所を提供いただいたり、機材を譲渡いただいたり、
別のFM局の方々が工事をしてくれたり、
新聞記事にしていただいたり、それを読んだ企業が
クラウドファンディングを立ち上げてくれたり、
奇跡的な出会いがプロジェクトを支え、2023年10月に
「みんなのあま咲き放送局」放送開始を実現しています。
あま咲き放送局では「聴くラジオから出るラジオへ」、
とのかけ声のもと、住民パーソナリティを募集。
現在35名が日替わりで、正午から13時までの1時間に
「あつまれ!あまびとたち!」という番組を担当されているそうです。
あま咲き放送局は、みんなの制作会社的な位置づけで、
みなさんが輝ける場所づくりに取り組んでおられます。
参加者のみなさんの中には、放送局でバイトしていた、
ハガキ職人だった、インターネットラジオをやっている、
音声配信アプリで情報発信している、という方がおられ、
さまざまな提案なども寄せられていました。
コミュニティFM放送局の運営には、通常は4千〜5千万円/年、
ミニマムでも2千万円/年の費用がかかるそうです。
それでも電波での放送にこだわるのは、
電波でしかつながれない人たちがいるから。
災害時に電池1つあれば聴くことができ、顔が見えない分、
ひとの心に寄り添うことができるメディアだから。
あま咲き放送局の中では、新たなビジネスモデルも模索されているようです。
いろんな立場の人たちからの声やアドバイスをあつめて
これからの時代のコミュニティFM局の形を作っていきたい。
三宅さんのそんな思いを共有することができました。
みんなのあま咲き放送局
https://amasaki-fm.com/