Walkin'Aboutから生まれた演劇
我々の暮らすこの街は、誰が、いつ、
何を考えて作られていったのか…。
先々週に上演された極東退屈道場#006
「ガベコレ-garbage collection」は、
90年代の大阪オリンピック招致活動と、
スラッジセンター、ゴミ焼却場、キッズプラザという
2000年前後に登場した3つの特徴的な建物に注目し、
市長やデザイナーが描く都市のビジョンと、
そこを生活世界として生きる市民の視点との対比を
膨大な情報とイメージのコラージュとして描いていました。
http://garbagecollection.jimdo.com/
12/14(日)には、そんな作品を作り終えたばかりの
林慎一郎さんが、「Walkin'About@庄内」で集めた
まちの情報をもとに演劇をつくるという
ワークショップが開催されました。
僕は見ているだけの積りでしたが、
気がついたらセリフを考え、そのセリフを
舞台上で喋っていました。
僕が入ったチームで作った作品は、
庄内駅前に飲み屋を構える店主のモノローグに始まり、
飛行機の騒音のもと、文化住宅に暮らすひとびとが
それぞれに夢と絶望を語るという10分ほどの短編でした。
なるほど、こういう手法で、ちゃんと演劇になるんだ
というのが、この日の大きな発見でした。
この題材はこのあと、林さんに託されて、
今年度中には、衛星都市・豊中市を題材にした戯曲が
書き下ろされる予定です。そして来年度にはこの作品を
舞台化し、豊中市内で上演するという計画が進んでいます。
詳細は、また追って。