玉川界隈の発見
フライングで昼12時半に着いた僕は、自転車を借り、
あえて何もなさそうな東に向かいました。
安威川を渡り、高槻市との境まで行くと、玉川が曲流し、
その向こうに桜並木と団地が見えました。
玉川の里は、卯の花や月の名所として名高く、
平安時代から多くの歌に歌われた場所のようです。
UR玉川橋団地入口にあるスーパーの裏には
「亜月」という名前のお好み焼き屋がありました。
http://aduki2.web.fc2.com/
お店に入ってみると、カウンター上のフードには、
玉川沿いの見事な桜の写真が貼られていました。
「亜月」のオープンは2011年。
桜が大好きな店主の鈴木恵美子さんは、
2014年から「桜フォトコンテスト」を始め、
店内にお客さんが撮った玉川の桜の写真を飾っています。
参加者は主に団地の住人の方々で、写真が趣味という方も、
このお店に通ううちにハマったという方も。
恵美子さんもお客さんに影響を受け、
昨年ニコンのミラーレスを買ったそうです。
常連さんは「カメラを持って歩き部」を発足。
桜だけでなく、玉川にやってくる野鳥など、
日々いろんなものを撮っておられます。
お店は、常連さんには「本部」と呼ばれているのだそう。
玉川橋団地ができたのは、1970年前後。
駅からも遠く、おそらく高齢化が進んでいる団地の中で、
このお店を拠点に、写真をツールにしたコミュニティが、
とてもいい感じに息づいていたのに感動を覚えました。