Walkin'About@船坂(1)
昨日は西宮船坂ビエンナーレが開催されている
船坂の地を、作品を鑑賞しながら歩いてみる
という形で、Walkin'Aboutを開催しました。
参加者は6名。
船坂は、宝塚から有馬温泉に向かう街道沿いの集落で、
棚田や畑、山々などの自然の風景が豊かに残されています。
かつてはパセリなどの清浄野菜を栽培し、
冬場には寒天を作っていました。
出展作家の方々は、自分はこの地で何を表現するか、
というテーマに取り組んでいます。つまり展示作品は、
作家による、船坂という地への批評であるといえます。
ちなみに展示作品はこんな感じです。
http://nishinomiya-style.jp/blog/2014/10/14/10479
船坂橋のバス停の前には、梅原農園さんの、
有機野菜と平飼い卵の無料直売所があります。
農園はすぐ裏にあって、80歳過ぎのおばあちゃんが
直売所に、収穫した野菜を補充しています。
気さくにいろいろお話しいただける方で、
庭になっている柿を取らせていただいたりもしました。
今年の野菜はどうですか、と尋ねてみると、
今年は台風で、上のため池に注ぐ水路がやられた。
それでため池に水がいかなくなり、
じょうろでいくらかやったがおっつかず、
全然とれんかった。いつもならこの時期は
ほうれん草がいっぱいとれるのに。
息子からも、ビエンナーレがあるから
いっぱい作っておくよう言われとったんじゃが。
とのことでした。
すぐそばを流れている船坂川の護岸や田んぼ、
有馬温泉への県道ののり面も、今年8月10日に襲来した
台風11号の被害を受けて崩れていました。
船坂川周辺には、カフェやレストランや
別荘のような邸宅が増えてきていますが、
1991年に西宮北道路が開通するまでは、
船坂の集落のはずれに位置していたようです。
土砂災害に対してバルネラブルな地なのも知れません。
ちなみに梅原農園さんのおじいさんはかつて
風呂釜を作っていたそうで、その倉庫が
今回のビエンナーレで作品として展示されていました。