都市と地域の“いい関係”とは?
5/10(火)のうめきたTalkin'About「地域おこし協力隊と地域の“いい関係”とは?」には、
12名の方にお集まりいただきました。
当日話題提供いただいた西塔大海さんは、
2013年から協力隊員として福岡県上毛町に着任し、
任期を終えた2015年からは協力隊の採用から活動、
独立までをサポートしておられる方です。
地域おこし協力隊が目指しているのは、
都市住民が受け入れた地域に定住・定着すること、
協力隊員が地域で自己実現を果たすこと、
地域力の維持・強化につながること、だそうですが、
3年後の定住率は全体の51%で、上の3つとも
達成できているのは、全体の1割程度だそうです。
導入することで、自治体は、
・地域でともに働く仲間を得られる
・事業見直しのきっかけになる
・売上がアップする
・地域コミュニティや移住者人材が可視化できる
・思いもよらない企画や新技術の活用につながる
といった効果を得る可能性がありますが、参加者には、
職員や地域の方々とのコミュニケーションがうまく行くか、
3年後に仕事を得て定着できるのかという悩みもあります。
また地域では、協力隊員に、社会人経験があり、
地域にうまく溶け込むことができ、プロジェクトを回せる、
事業を組成できるスーパーマン人材を求めがちですが、
実際にやって来る人の多くは新人で素人である
というイメージのギャップもあるのだと。
募集する自治体が、とりあえず募集するのではなく、
協力隊員とともに何を進めるのか、というビジョンを持ち、
受け入れる体制をしっかりと整えることが必要で、
参加する場合には、地域を知らずに応募するのではなく、
地域に実際に足を運び、何年かかけて赴く地域を選び、
地域の方々との関係を構築しておくことが大事なのだそうです。
今回の参加者の方には、実際に地域に移住したい方、
地域で仕事を見つけたい方、都市に暮らしつつ地域を支援したい方、
企業として地域とのコラボレーションを図りたい方などがおられ、
さまざまな立場の方が地域に関心を寄せておられる、
ということが分かりました。
都市と地域の“いい関係”とは?
こんなテーマについても、考え続けていきたいと思います。