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住まう街としての旧市街

住まう街としての旧市街


昨夜のうめきたTalkin'About「街の構造から地域活性化を考える」には、
16名の方にご参加いただきました。

七十七銀行、財務省出向を経て現在大和総研におられる
鈴木文彦さんのご専門は地域経済、地域金融、PFI・PPPなどで、
12/22には学芸出版社から『自治体の財政診断入門』という本を出されます。
https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761527990/

一方で、全国各地を自らの足で巡り、
街の構造を発展史的に把握され、その知見を
財務省広報誌『ファイナンス』に「路線価でひもとく街の歴史」
と題して連載されています。

鈴木さんは、江戸時代以前から存在している街では、
図にあるように、街道・舟運の時代、鉄道の時代、
バイパス道路の時代、高速道路の時代に
中心地が移り変わっていることに注目されます。

初期の銀行は、物流の中心地近くに立地していたので、
かつての威容を誇る近代建築が残されているということは、
そこがかつての街の中心地であったことを示しています。

鉄道駅は街の中心部を外して設置されていましたが、
交通利便性が高まることで、新たな中心を生み出します。
モータリゼーションが進むと幅員のある道路が必要となり、
そのそばにまた、新たな中心が生まれます。

そして自動車社会に対応できず、
いっとき時代遅れとなった旧市街は、
ウォーカブルで居住可能なまちなかとしての
新たな価値を見出されつつある、というのが論旨です。

参加者のみなさんからは、大阪、尼崎、宝塚、西宮、神戸など、
それぞれが暮らす街についての話や質問が上がり、
「マチ会議」のような雰囲気になっていました。

ついでながら、マチ会議を再開することにしました。

【マチ会議】
 12月15日(水)19:00~21:00頃 @都市魅力研究室 参加無料
 https://www.toshimiryoku.jp/access.html

 マチの魅力とは、なんだろう?
 訪れたくなる、住みたくなり、働きたくなるまちには、
 何があるんだろう?
 そんなテーマで、自由に話し合います。

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