集合住宅の経営が生み出す「小さな自治」
昨夜のうめきたTalkin'About「コミュニティ重視型の賃貸住宅」には、
15名の方にお集まりいただきました。
安藤勝信さんは、以前は百貨店のバイヤーで、
朝早くから夜遅くまで働いておられましたが、
あるきっかけから会社を辞め、会社を設立して、
家族が持っていた、駅から徒歩25分・築30年の
アパートを買い取り、経営を始めました。
空き室を埋めようと不動産会社に相談すると、
「家賃をあと1万円下げれば借り手が見つかりますよ」と。
安藤さんはその助言には従わず、借り手を見つけてきて、
借り手と一緒に部屋をリノベーションし始めました。
また住人さんたちと一緒に、耕作放棄地を畑にしたり、
DIYで自転車置き場を作ったりするところから
住民さん同士の関係性も作っていきました。
自分のおじいさんが要介護状態になった時には、
アパートの1階3部屋をぶち抜いて、
デイサービスと地域の寄り合い所を作りました。
詳しくは、こちらの記事を
チャリツモ「【タガヤセ大蔵訪問記】暮らし方を見つめ直すと、地域を思う心が生まれる。」
https://charitsumo.com/event/report/4764
集合住宅の経営は、共感のつながりを作ることで、
本来的には消費者であるアパートの住人さんを、
参加者へ、そして貢献者へと変えていけること、
そして地域における「小さな自治」を生み出すことにも
つながるということを、安藤さんの取り組みは証明しています。
そして安藤さんが語った多くの言葉は、
参加者のみなさんの心の奥深くに届いていたようです。
僕自身、自分がやっていないことを、
「なぜそれをやって来なかったんだろう?」と
改めて自問する貴重な機会をいただきました。