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里山とまちが共存する循環型社会

里山とまちが共存する循環型社会


8/18(木)のうめきたTalkin'About「里山とまちが共存する循環型社会」には、
17名の方にお集まりいただきました。

宝塚市は南北に長い市で、宝塚駅周辺の市街地部分は、
市の南側にあり、北部の約3分の2を占める西谷地域は、
里山の景観や文化、営みが残り、自然が豊かなところです。


「宝塚にしたに里山ラボ」の代表理事を務める龍見奈津子さんは、
西谷で生まれ育ち、大学進学を機に上京、卒業後は留学され、
実家にUターンされました。
そして西谷地域で人口減少・少子高齢化が急速に進んでいることに、
危機感を覚え、宝塚NPOセンターの講座の受講をきっかけに、
そこで出会った仲間4人で「ラボ」を立ち上げました。

そして西谷地域の文化や農業、暮らしや自然とのかかわりに
ついて研究し、親子で楽しめるイベントを開催したり、
西谷の野菜を使ったレシピ本を発行したり、
指定管理者として「宝塚市立宝塚自然の家」の運営に
携わったりすることで、地域の新たな魅力や楽しみ方の
発見・発信に取り組んでおられます。

昨年3月末の宝塚市の人口は約23万人で、
西谷地域の人口は2300人。つまり市の人口の99%が、
市の南部にある市街地に住んでいます。
そして南部から西谷へは、車で20分ほど。
つまり西谷地域は、市民にとって、
移住しなくても気軽に行ける場所なのです。
また、空き家は多いけれど、貸せる空き家が少ないために、
移住したくても住む家がない、という状況なのだそうです。

西谷地域にはニュータウン開発された場所はないので、
全体がいわゆる旧集落であり、里山での営みが、
今でも残されています。そして龍見さん自身が
地域の出身であったこと、外の人を呼んでくることに
オープンな人たちとつながったことで、
地域の暮らしや営みを守り、まちに暮らす人たちと
つなげていく、という方向に向かっていけたようです。

森林保全だけでなく地域づくりを志向していること、
その担い手が若い人たちであることも、
「ラボ」の活動の独自性につながっているように思えます。

また、ボランティアベースで続けていくのではなく
ビジネス化を果たして活動を持続させるために、
「ラボ」は今年4月より宝塚自然の家の指定管理者となり、
ここを拠点に、活動の充実を図っていこうとされています。

*くわしくは、こちらの記事を。
https://greenz.jp/2022/06/27/nishitani-satoyamalabo/

大阪からでも1時間ほどで行ける場所ですので、
ぜひ一度、足を運んでみてください。

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