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漁師町としての明石(2)

漁師町としての明石(2)

明石駅から南西に1キロちょっとのところに
港町という町名の漁師町があります。

うろうろしてみると、蛭子神社がいくつもあったり、
港の方に抜ける細い路地が通っていたりと
漁村特有の構造が見られます。

港の方にはガソリンスタンドがあって、
車にも船にも給油ができるようでしたが、
そこに軽油・A重油・ガソリン・灯油が
1円値上げになると書かれた張り紙がありました。
ちょうどおじいさんが3人通りかかったので、
話を聞いてみました。

 ここの漁師は、いろんな魚を獲っとる。
 いかなごは、最近あまり獲れんようになっとるな。
 これまで獲り過ぎたんが原因やろうけど、
 これで燃料が上がったらと大変や。

 昔に比べると、漁師も設備投資が大きくなっとる。
 そんて燃料も機材も海外もんが多いんで、
 円安になるときつい。
 大手の企業は景気がいいのかも知れんけど、
 ここは小さい規模で漁をしているもんばかりやから
 今は大変やな。わしは6年前で漁はやめた。

明石の観光の中心は魚の棚商店街ですが、
その周辺には漁師町としての文脈があって、
そこも含めて味わい深いまちだと気づきました。

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